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2012年04月19日

その後とその前 瀬戸内寂聴 さだまさし

さだ:忘れられるって才能なんですね。
寂聴:忘れられるって、才能ね。忘れてはならない大切なことも忘れるのは却罰ですよ。

「本が好き!」さんから、献本していただきました。
少し前に、日経新聞での「奇縁まんだら」の連載を卒業された尼の瀬戸内寂聴さんと、「北の国から」のテーマでおなじみさだまさしさんの対談集です。

最初はなぜ、このふたり?と思ったのですが、読み進んでいくと、しっくりくるようになりました。

そしてこの台詞のように「忘れられる」って、才能なのです。
ちょっと前まで、一般企業のweb担当として、働いておりまして。
会社の幹部の方たちとお話をさせていただく機会がありました(中小企業ですが)

会社の幹部になる方たちは、たいてい「忘れられる才能」をお持ちです(*ノ-;*)
「この前こうおっしゃったから、こうしたのですよ」とそれとなくお伝えしても、「覚えていない」だそうで。(最終的には、その指示を受けいれた自分の責任ですが)
上にいらっしゃる方たちほど、この傾向が強くて。
(忘れたことにしているのかもしれませんが。)

ああ。「忘れられる」って、組織の中で出世をするための条件なんだーと悟りました。

よく言えば「臨機応変な対応ができる」「昔の自分にとらわれていない」のです。
だからこそ、過去のしがらみを気にせず、今すべきことに集中でき、道がひらけてくるのでしょう。
そして、出世をする訳です。

でもでもでも。
瀬戸内寂聴さんのおっしゃるように「忘れてはいけないこと」もあるのです。

兵庫県淡路島にある「北淡震災記念公園」の「野島断層記念館」は、雨漏りがひどいのに、予算がつかずに、なかなか修理できないそうです。(2011年夏に訪れたさい、スタッフの方がおっしゃっておりました)
まだ阪神大震災から17年しか経っていないのに、すっかり忘れている訳です。

日本人は、忘れることによって、前を向いてきた面はあります。

しかし、水に流してはいけないこともあって。
自分は覚えるべきところは、しつこく、しつこく、こだわって、覚えていきます。

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posted by けいけいあかか at 01:00 | Comment(0) | 世の中のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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