2013年03月25日

ハピネス 桐野夏生


有沙は地面に足を着けたくなって、思わず足踏みをした。

桐野夏生さんの近著です。
憧れの「タワマン(タワーマンション)」に暮らす若い母親の有沙。
おしゃれなタワマンママたちのグループに入っているのですが、完全には、なじめないでいます。

タワマンママたちは、そこそこ稼ぎのある夫と結婚をし、専業主婦をしています。
子連れでママ友同士で集まり、おしゃべりをして毎日を過ごしているようです。

そういう人生に憧れたり、そういう人生が幸せだったりする方もいらっしゃるでしょうが、主人公の有沙は、居心地の悪さを感じています。

それは夫と別居中であったり、親のことを誤摩化してつげていたり、と言ったこともあります。
何故、誤摩化しを?と言うと「見栄」でしょうか?

「見栄」をはらないと、生きていけない場所って、つらいですよね。

憧れだった場所(タワマンでの幸せな結婚生活)に、やっとたどり着きました。
なじもうと努力したけど、結局、場違いでした。
紆余曲折の末、やっと、気がつきました。
そして、行動を起こすまでが、女の嫌な部分まであますところなく描かれています。

「タワマン」が身の丈にあった場所の方もいれば、不釣り合いな方もいるでしょう。
有沙の場合、「タワマン」は、自分の居場所ではなかったようです。

自分の今いる場所を「似合わない」と認めるのはつらいことですが、認めないことには次にすすめません。
認めることができれば、前を向けるはずです。
有沙が、自分なりの人生を着実に歩んでいくことを願ってやみません。

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2012年06月18日

毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記 北原みのり 



木嶋佳苗さんの周囲で不審な死が相次ぎ、被害届がでているだけで、1億円以上のお金を騙しとった、とされています。2012年4月に一審で「死刑判決」がくだされました。
(被告側は、控訴しました)

やったとされる犯罪の内容はともかく、不謹慎と思われるかもしれませんが、アラフォー毒女として、彼女から盗めるものある!…と「毒婦。」を手にしました。

百面相をしながら、読み進み、最後のほうにでてきた、ふたつの文章で、ほんの少し、木嶋佳苗さんが見えた気がしました。
私の場合、8歳で初潮を迎え、体のフィジカルな成長は10歳でピークとなり、メンタルな面も含め早熟でした(手記の引用)

「安藤さんは老人だったので、何かあっても、私1人で何とかできると思いましたので」
(裁判の途中で、検事の質問に回答して)

わたしの推測に過ぎないのですが。
木嶋佳苗さんは、小学生のかなり早い時期から、豊満な肉体になったのではないでしょうか?
年端もいかない女の子が、豊満な肉体をしていたら、好奇の目でみる不届きものがでてきます。

やっているほうは「ほんの悪戯」「冗談」のつもりだったりしても、女の子にしてみたら、大きく傷つくわけです。

しかも、こういった「不届きもの」は、世間では「いい人間」だったりします。

決定的な事件があったなら、ともかく(ないほうがいいに決まってます)、例えば、胸をじろじろ見られ、親や、学校の先生や、友達に相談をしても「色ボケしているのは、あなたのほう」的な扱いを受けます。

悪いのは、彼女ではなく、不届きものなのに。

おそらく、木嶋佳苗さんが見ていた世界と、周りの方が見ていた世界は「性」という点で別物だったのでしょう。
そりゃ、普通とは、異なる価値観をもつようになります。

木嶋佳苗さん「デブス」よばわりされていますが、ある種の志向をもった方には、たまらない「性的存在」なのではないでしょうか?

さて、自分の身を守るためには「自分に、必要以上の好意をもつ男性」を見分るしかありません。
見分けられたって、まとまりついてくる視線を、跳ね返すだけの力が、10代女子にある訳もなく。
澱のように、自己嫌悪や、周囲へのいらだちが、彼女の中で蓄積されていったのでしょう。

そういった「好奇の目」から逃れたくて、東京にでてきたのかもしれません。。。

東京にでてきたって「好奇の目」から逃れられるどころか「あなたのような女性を好きな男性がいる」とデートクラブにスカウトされてしまうのですが(汗)。

「逃れられない性的存在の自分」を自覚して、だったら、利用してやる!と覚悟を決めたのでしょうか。

わたしには、一連の事件が、幼い頃から、自分を「性的存在」として扱ってきた、世の中への復讐に思えてきました。

まだまだ、彼女のことが知りたいので、もっと彼女に関する本を読みます。

icon_rakuten.gif毒婦。
icon_amazon.gif毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記
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2012年04月03日

お金はいつも正しい 堀江貴文

いろゆる農耕革命、稲作や畑作、牧畜などによって、定常的に食糧を確保できるようになるまで、人類の歴史は飢餓との戦いでもありました。現在、肥満で苦しんでいる人が世界中にたくさん存在しますが、これも証左と言えます。肥満の人は飢餓が当たり前の時代では遺伝的に優性であり、いまでもその名残として多数存在するわけです。

2012年4月現在、「塀の中の人」のホリエモンの近著です。

少し前までの日本は「定常的に食糧を確保」することに、必死でした。
「飢えないこと」「食べること」が、人生の目標であったようにも思います。

その必死の努力の甲斐があって、今のバブル世代以下は「定常的に食糧を確保」できている状態で育ちました。
「おなかがすいたら、コンビニや、スーパーで買えばよい」そんな考えです。
(その状態をなりたたせている方たちに、感謝です)
「飢餓」を知らずに生きてこれました。

「定常的に食糧を確保」できていないホームレスの方たちや、ネットカフェ難民とよばれる方たちがいる一方で、コンビニ、ファーストフードでは、余った食材が大量に破棄をされている現実があります。

日本人全体では「定常的に食糧を確保」できていて、分配さえうまくすれば、みんなが、食べるのに困らないような気がします。(データの裏付けはないのですが)

じゃあ、なんで、分配がうまくいかないか?というとホリエモンの言うような「遺伝子的に優位だった肥満の方たち」がいるからです。
今あるものを、必死にためこむ、体質というか、性格というか。

「飢餓」を経験したきた高齢の方たちにとって、食糧はいつなくなるか、わからないものなのでは?
だから、あるときに、ためとかなきゃ!となる訳です。
そういう行為が「先のことをよく考え、えらい」という価値観もありました

ただ「食べ物」をそのままためることはできないので、「食べ物」をお金に変換して、貯金をします。
一生かかったって、使いきれない金額、食べきれない金額を、です。

「食糧の確保が困難だった時代」なら、そういった価値観は重宝されました。生きていく上で有利でした。
そういった方たちは、日本人全体で「定常的に食糧を確保」できるようになっても「まだ、足りない」「いつ危機がやってくるかわからない」と、必死に溜めているのです。

その結果、全体としては足りていても、食糧がまわらない人がでてきます。
「飢餓」が怖いから、貯金するのはわからないでもないですが、分配がうまくいかないと困ります。

「分配」は、政治の仕事のような気もしますが、政治をあてにしても、、、
食糧を貯め込んでいる高齢者たちに機嫌良く財布の紐をゆるませるサービスを考えるのが、合法的で、最適な分配の一歩でしょう。

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2012年03月11日

1985年のクラッシュ・ギャルズ 柳澤健


「真実にプラスアルファの味つけをして、払ったお金の分だけお客さんを楽しませ、自分たちも楽しむのがプロレスラーの仕事。プロレスは、個人競技ではないんです」デビル雅美の言葉だ。(以上、引用)


1985年は女子プロレスラーの「クラッシュ・ギャルズ」がブームでした。
テレビのゴールデンタイムに「女子プロレス」が放映されていた時代です。
今のように、娯楽が多様化おらず、余暇にはテレビを楽しむ、と言うのが一般的だった時代です。
テレビの影響力は、今よりもっとあったはず。

そんなブームを起こした「クラッシュ・ギャルズ」は、何ものか?を「1985年のクラッシュ・ギャルズ」は、書いています。
単なる暴露本でなく「女子プロレス原論」とも言える本です。

クラッシュギャルズは、デビル雅美の言う「真実にプラスアルファの味つけをして、払ったお金の分だけお客さんを楽しませ、自分たちも楽しむこと」ができた「プロレスラー」だったのでしょう。
「全女」というシステムで、狂犬となり、カラダは鍛えた「レスラー」がいて、
「長与千種」という希有な天才の力で、「プロレス」を成立させていたのが、1985年です。

もしかすると、ライオネス飛鳥さんは、1985年の時点では、デビル雅美さんの言う「プロレスラー」ではなかったのかもしれません。(飛鳥さんと、ファンの方には悪いのですが)

そして、30代になって復帰して「プロレスラー」になったのでしょう。
わたしは、SSUの頃のライオネス飛鳥さんが一番すきです。

ただ、1985年から、20年近くの時が経過して、下記の2点から「プロレスラー」が生まれにくくなっているのでは?
================
・ケータイ、ゲーム、SNSなど「プロレス」以外の娯楽が多くなった。
・「お客さんを楽しませる」より「自分たちが楽しむこと」を優先させる人間が増えた
(オリンピックなどで「自分のために戦います!」は、アマチュアだからできること)
================
だから「プロレス」人気が下火になっているのでは?

そして、デビル雅美のいう「プロレスラー」を「プロの映画監督」にしても、「プロの料理人」にして、世間一般として、通じます。

「プロとは何か?」を考えさせらえました。

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タグ:柳澤健
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2012年03月03日

天才バカボンの幸福とは今日もおひさまが昇ること 絵:赤塚不二夫 文:杉田淳子



天才バカボンのイラストに合わせて、いろいろな幸福が語られています。
その「幸福」というのが、どこにでもあるような「幸福」なのです。

例えば…
「幸福とは縁側のふうりんの音」
「幸福とはいつも同じという安心感」
「幸福とは笑顔が見られること」
など。

幸福なんて、そこにあると気がつかないだけで、どこにでもあるのですよね。

青い鳥を探しに、旅にでたチルチルとミチルは、おうちの鳥籠に「青い鳥」がいるのをみつけ、幸せをもたらす花を探しに旅立った「花の子ルンルン」も、おうちの庭で「七色の花」を見つけました。

幸福は、どこかにあるものではなくて、どこにでも、ここにでもあるものなのだ!と気づかせてくれる本です。

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▼赤塚不二夫先生の漫画を読んだ感想
たまねぎたまちゃん天才バカボン週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選泣けるアカツカ

▼赤塚不二夫先生の電子書籍を読んだ感想
ナマちゃん

▼赤塚不二夫先生に関連する本
酒とバカの日々−赤塚不二夫的生き方のススメ− 天才バカボン 幸福論。夜のつぎは朝なのだ。 バカボンのパパよりバカなパパ-赤塚不二夫とレレレな家族こだわり人物伝もーれつア太郎 ココロに花が咲く言葉―赤塚不二夫で元気になれ! 落ちこぼれから天才バカボンへ 世界のシェー!! ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘赤塚不二夫のおコトバ 章説 トキワ荘の春 赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。バカは死んでもバカなのだ―赤塚不二夫対談集 赤塚不二夫のことを書いたのだ!! トキワ荘実録―手塚治虫と漫画家たちの青春
posted by けいけいあかか at 12:32 | Comment(0) | 生き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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