2013年01月04日

ぼくらの☆ひかりクラブ 下[中学生篇] 古屋兎丸



さて、2012年末にであってしまった「ライチ☆光クラブ」の前日譚の後編です。

滑川が、ゼラになる、タミヤがタミヤのままでいる過程が描かれています。

ゼラ(滑川):大人になんかなりたくない×3 感情とか気持ち悪い 愛とか気持ち悪い(中略)機械になりたい 体も心も 決して傷つくことない完璧な機械に・・・
ジャイボ:綺麗じゃなくなったら、ゼラに捨てられる・・・いらないよ・・・ゼラの心を奪うものなんて・・・全部いらない
タミヤ:俺は成長を否定なんてしないぞ!!父さんも母さんも大好きだ!汗かいて一生懸命僕ら家族を養ってくれる 父さんみたいな父親になりたい
(以上、引用)

本人がもって生まれた性格もあるでしょうが、あまり恵まれた環境でないにせよ、親御さんのありようが大きく影響しています。

ゼラ(滑川)が、無責任な父と、悲観的な母のもとで育ったのに対し、タミヤは、愛されて育っています(たぶん)。
それが、ふたりの「成長」に対する姿勢に影響を及ぼしているようです。
ゼラ(滑川)だって、もう少し成長して、世界が広がれば、ましな大人に出会う機会もあったろうに。

ただ、雨宮がジャイボになった成りゆきがつかめないのが残念です。
ライチ☆光クラブの裏番長、影響力、行動力があって、変人さんなジャイボ(雨宮)の人格形成の過程が掴めません。
あの常軌を逸脱した一途な愛情は、何故に生まれたのでしょうか?

ぼくらの☆ひかりクラブ[漆黒の薔薇 ジャイボ編]が読みたいです。

icon_amazon.gifぼくらの☆ひかりクラブ 下[中学生篇]
icon_rakuten.gifぼくらの☆ひかりクラブ(下)[中学生篇] [ 古屋兎丸 ]
posted by けいけいあかか at 22:39 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月03日

ぼくらの☆ひかりクラブ 上[小学生篇] 古屋兎丸


どれだけ気にいったのか?古屋兎丸さんの著書を読んでいます。
この作品「ぼくらの☆ひかりクラブ 」は、「ライチ☆光クラブ」前進、小学生の頃の「光クラブ」が描かれています。

真実の弾丸タミヤを中心に、小学生らしい秘密結社「光クラブ」が結成されます
そこから光クラブが、完全に「ゼラ」のものになるまでの経緯がわかります。
成長=死
それをしっかり認識しておいてほしい!!
ただし僕たちは例外だ!!マシンが完成したなら僕たちは無敵だ
その時点から僕たちは大人になることはない!!
大人になるまで生きることは大きな罪なのだから
(ゼラの台詞の引用)

10代の頃は「大人」になることに対して、嫌悪感をもちがちです。
わたしも、中学生の頃や、高校生の頃そうでした。
それは、なぜなのでしょう?

思うに「こんな大人になりたい」と言わないまでも「歳を重ねるもの悪くない」と思えるような大人たちが、周囲にいるか、否かの気がします。

わたしは、大学生になって、バイトをしたり、バイクで旅したりで、素敵な大人たちにであうようになって「大人になるのも悪くない」「自分もすてきな大人になりたい」と思うようになりました。

中学生や、高校生の頃は、視野が狭すぎて、素敵な大人の存在に気がつかなかったのかも知れません。

今の自分は、中学生や、高校生からみて「大人になるのも悪くない」
そう思ってもらえる存在になっているのでしょうか?

icon_amazon.gifぼくらの☆ひかりクラブ 上[小学生篇]
icon_rakuten.gifぼくらの☆ひかりクラブ(上(小学生篇)) [ 古屋兎丸 ]
posted by けいけいあかか at 23:19 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月01日

自殺サークル 古屋 兎丸



年末年始に、集中して読んでいる「古屋兎丸本」の第3弾。
「古屋兎丸本」には珍しく、自分を放棄した10代がでてきます。

大丈夫よ 私なんにも感じないから 痛みも嬉びもなにもないから
光子さんはもういないから 私は私と関係するの もうやめたの
(小夜の京子との会話の小夜の台詞の引用)


お話は、新宿駅で54人もの少女が電車に飛び込み、集団自殺をしたところから始まります。
生存者はただひとり――その名は小夜。
集団自殺の生き残り小夜は、「光子さん」に導かれるまま「自殺サークル」を作り上げてゆくのです。
その「小夜」と、彼女の昔からの友人「京子」を中心に物語は展開していきます。

小夜は、自分の関係者であるために、光子が必要になりました。
「自分が自分の関係者」であるために、誰か、何かを必要とするのは当然のことです。
常識の範囲内であれば「友情」「愛情」「親子」「絆」「つながり」と呼んだりします。
常軌を逸脱すると「カルト」と呼んだりします。

それまでは、父や、京子がその役割を果たしてくれていたのでしょう。
ただ、父や京子が機能しなくなり、光子にその機能を求めます

やがて、光子がいなくなり、小夜は、自分の関係者であるのをやめました。
そして、周囲に求められるまま「光子」になりました。

「小夜」は「光子」として「誰かが自分の関係者であるために必要な人」になりました。
それは「誰かが自分の関係者ではなくなる」自殺へと導くためなのです。

「わたしがわたしの関係者」であることが自明で、過剰な自意識をもてあます「古屋兎丸作品」の中で、「わたしがわたしの関係者でない」「誰かが自分の関係者ではなくなる」本作は、異色です。

icon_amazon.gif自殺サークル (Fx COMICS)
posted by けいけいあかか at 21:19 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ライチ☆光クラブ 古屋兎丸



わたしが、古屋兎丸さんの漫画に「はまった」きっかけ「ライチ☆光クラブ」。
twitterで「ヴィレガン」の「丸尾末広!」という「つぶやき」をみつけ(丸尾末広も大好き)、リンクをたどっていったら、なぜか「ライチ☆光クラブ」にたどり着きました。

おもしろそうなので、読んだところ、すっかりはまりました (ー_ーゞ

お話は、蛍光町の片隅にある「光クラブ」と名付けられた少年たちの秘密基地で、繰り広げられます。
崇高な目的のための「ライチ(人型マシン)」が完成して惨劇がはじまりました。

廃墟の帝王「ゼラ」:究極の美を保管すること。常人にあらざる異形の者にこそ神は宿る

漆黒の薔薇「ジャイボ」:僕は大人になっていくよ・・・醜い大人に・・・やだよ・・・ゼラ、僕だけを見てて欲しいんだ


大人と子供、美しさと醜さ、男と女、純真と邪心、人間と異形、性欲と恋、支配する者と支配されるもの、正義と悪、冷静さと狂気など、様々な概念を対立させながら、物語は進んでいきます。

でてくるキャラクターが、一途で、一生懸命で、ひたむきで、でも情熱の傾け方が、世間からずれているので、イタイのです。

ゼラがつくりあげた廃墟の帝国「光クラブ」を破滅へと導くのが、「ゼラのために」策略を巡らした、ジャイボのゼラへの純愛だというのが、あまりに痛くて、泣けてきました。

みっともなくて、かっこわるくて、無様で、悲惨で、報われなくて、方向違いの努力して。
自分の中にも、そうした部分は、あります。

「光クラブメンバー」のそれぞれに、「生きていたら、何とかなるよ」と、肩を叩いて、声をかけたい気になりました(全滅するのですが。)

白い手袋に「★」描いて、ゼラをごっこしようかな。

icon_amazon.gifライチ☆光クラブ (f×COMICS)
icon_rakuten.gifライチ・光クラブ [ 古屋兎丸(1968-) ]
posted by けいけいあかか at 19:39 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少年少女漂流記 古屋兎丸/乙一



半年くらいドタバタしており、読書感想文を書いておりませんでした(汗)
ここにきて、一段落して余裕がでてきたので、キリのよいお正月から本の感想文を復活します。

記念すべき復活第一回は、最近はまった「古屋兎丸」さんの共著(乙一さんとの)です(* ̄∇ ̄)ノ

古屋:やっぱりね、過去の自分に「大丈夫だよ」と言ってあげたいのいうのが、僕にも乙一さんにもあったんじゃないかな。

古屋:自分の自意識の大きさと存在のちっぽけさとの折り合いがつかなかったあの頃の少年少女たちに「大丈夫だよ。嵐は通り過ぎるから」と言ってあげたくて、この作品が生まれたという気がしています。(巻末特別付録の対談より引用)


この対談を読んで、わたしが古屋兎丸さんの著書を好きな理由がわかりました。

わたしは、たぶん永遠の「中二病」で、いまだに「自分の自意識の大きさと存在のちっぽけさとの折り合いがつかなかい人」なのです(T-T*)

アラフォーまで生きてきているので、客観的に見たら「イタイ」コトをしている、というのはわかるようになっています。
「嵐」をやり過ごす方法も覚えました。

でも、誰か、何かに「大丈夫」と承認してほしい時だってあります。
友人等でも、よいのでしょうが、あまりに痛すぎて、周囲に話せないことだってあります。

そんなときに「古屋兎丸」作品なのです(汗)

「古屋兎丸」作品にでてくるキャラクターたちは、わたしの一部で、どこかしろ共感できてしまいます。
「それは、わたし!」と。
そんな自分の一部が「いつかは、何とかなるよ」と、よしよししてもらっている気がするのです。

だから「古屋兎丸」作品、好きなのだな、と思いました。
「中二病」が、発病して、やさぐれたときには、「古屋兎丸」作品を、読み返そう。

icon_amazon.gif少年少女漂流記 (集英社文庫)
icon_rakuten.gif少年少女漂流記 [ 古屋兎丸 ]
posted by けいけいあかか at 18:30 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月18日

ローカル線で温泉ひとりたび たかぎなおこ


「ひとりたび1年生(→読んだ感想)」、「愛しのローカルごはん旅(→読んだ感想)」につづいて、たかぎなおこさんの旅シリーズを読みました。

今回は、新幹線、飛行機にも乗りつつ、ローカル線を中心に「電車の旅」をしています。
相変わらず、温泉は気持ちよさそうで、ビールや食べ物はおいしそうですよー。

わたしはバイク乗りで、オートバイで旅をするのが好きです(→最近の旅ブログ

わたしは、オートバイで旅をするので、駅にはあまり行きません。
たかぎさんは、電車で旅をされますので、『駅』を必ず通ります。

今回の「ローカル線の温泉ひとり旅」で、たかぎさんは、富山県の氷見(→氷見市のまんがロード(潮風通り)の旅ブログ)、道後温泉(→道後温泉の旅ブログ)をおとずれております。

両方とも、わたしも行ったことがあるのですが「駅」周辺は、あまり見ていません(涙)
交通手段が違うと、立ち寄る場所が違うのですね。

今度、旅をするときには、バイクを降りて、駅周辺を散策しようかしら?

icon_rakuten.gif【送料無料選択可!】ローカル線で温泉ひとりたび (単行本・ムック) / たかぎなおこ
icon_amazon.gifローカル線で温泉ひとりたび
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2012年03月03日

愛しのローカルごはん旅 たかぎなおこ


コミックエッセイの一人者、たかぎなおこさんの旅行エッセイです。

「ひとり旅1年生(→読んだ感想)」を読み、ほのぼのしたコミックエッセイに癒され、たかぎなおこさんのことが大好きになったので、他の作品にもチャレンジしました。

今回は「ローカルごはん旅」のタイトルどおりに、地方の郷土料理、ご当地グルメ、地域限定商品を食べまくっています。

「秘境に行って、年に数日しか食べれないものを食べる」といった難易度が高いものではなく、「そこに行けば食べることができる」難易度の高くないローカルごはんがいっぱい。

だから、旅人初心者でも楽しめます。
観光するでなく、景色を眺めるでなく、ひたすら食べてますね。
こういった「食」にはしる旅があってもよいでしょう。

バイク旅が好きなので(→旅サイト)、あまり都会にはいかないのですが…
大阪や名古屋にいったら、たかぎなおこさんが食べていらした「ローカルごはん」を食べてみたいです。

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posted by けいけいあかか at 14:46 | Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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